安倍流「性急な改憲」にノーの審判
改憲勢力3分の2に届かず 「野党統一」10県勝利が決定打に
第25回参議院選挙が7月21日投・開票され、改選124議席が決まりました。安倍政権与党の自民党は、改選66議席から57議席へと9議席を減らし、単独過半数を失いました。同じく与党の公明党の3議席増と合わせても与党合計で6議席の減で、日本維新の会を加えた「改憲勢力」全体でも157議席にとどまり、改憲発議に必要な3分の2議席を割り込む結果となりました。
一方、野党側は今回、市民連合との13項目の政策協定を土台に、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党の4党が結束し、定数1の32選挙区すべてで野党統一候補を擁立して、安倍政権・自公与党とその補完勢力とキッパリ対決。この中で日本共産党は、共闘発展に尽力するとともに、「減らない年金」底上げ、消費税10%中止と増税に頼らない経済・財政再建の道、憲法9条守り「戦争する国づくり」ストップ、、ジェンダー平等、くらしに希望を、などの政策を掲げて勝利へ全力でとりくみました。この結果、野党統一候補は岩手、秋田、宮城、山形、新潟、長野、滋賀、愛媛、大分、沖縄の10県の選挙区で見事に勝利。改選2議席から5倍加を果たし、自民過半数割れ、改憲勢力3分の2割れの結果を生み出す決定打となりました。日本共産党は、東京、京都の現職、埼玉の新人で選挙区改選3議席を確保。比例代表では改選5から4議席に後退となりましたが、直近の国政選挙・2017年衆議員総選挙の比例票からは約8万票、得票率で1.1ポイントを前進させ、「次の躍進」への足掛かりを得ました。
これらの結果について日本共産党中央委員会常任幹部会は22日、「声明」を発表。①改憲勢力が3分の2を割り込んだことの重要な意義、②この結果を生み政治局面を変えた市民と野党の共闘の大きな役割、③日本共産党の比例得票が直近の2017年総選挙から前進したこと、④政治論戦をリードした日本共産党の役割、⑤日本共産党自体の自力を強める切実な意義、の5点にわたり立場・見解・課題を明らかにし、新たな前進へと踏み出しています。ご支援にあらためて感謝申し上げます。日本共産党への引き続くご支援・ご協力を、よろしくお願いします。
参院選結果にかかわる資料を掲載しています。以下からぜひご覧ください。
【参議院選挙の結果に関する資料】
●日本共産党・常任幹部会の「声明」全文 ⇒こちらから
●主要政党の比例代表選挙の得票数・得票率の推移 ⇒こちらから
●党派別の当選者数 ⇒こちらから
●結果について各界のコメントなど 「しんぶん赤旗」の報道メモ ⇒こちらから